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2016/12/08

最近のMroongaさんの構成について

このエントリーは Groonga Advent Calendar 2016MySQL Casual Advent Calendar 2016 の8日目です。

Groonga + MySQLと言えばMroongaです。
GroongaとMroongaを正確に聞き分けてもらうテクニックとして、「じーるんが」と「えむるんが」というと大体通じます。「あーるるんが」もたまに言います。NroongaとDroongaの存在を忘れることにすれば、いい言い分け方じゃないかなーと勝手に思っていますが。

そんなウチのMroongaの構成に少し異変(?)があったのでメモ。


1年半前は ↓ こんな構成をしていた(らしい)Mroongaさん (See also MySQLの全文検索に関するあれやこれや)、何が悲しくて同じ文書を2回InnoDB用とMroonga用にINSERT/UPDATEするんだ…という状態だった(らしい)のですが、



晴れてこうなった(らしい)
全文検索を必要とするテーブルに限った話ではあるけれど、 replicate-do-db/replicate-do-wild-tableあたりを駆使して「マスターはInnoDB、スレーブはInnoDBのものとMroongaのもの」という構成になり、二重書き込みはしなくていいしマスターが倒れてもInnoDBのクラッシュリカバリーに頼れる状態。



ついでに、s3とs4 (Mroongaストレージエンジンのスレーブ)にgroonga-httpd を起動させて、「シンプルな全文検索だけのクエリーはHTTPで、DISTNCTとかしてるクエリーはMroongaでSELECT」とか参照を分けるようにもなりました(DISTINCTっぽいことをgroonga-httpdにやらせてみたけれどMroongaのDISTINCTと速度変わらなかった。。)

「更新処理の伝搬はMySQLのレプリケーション任せ」、「バックアップもMySQLのレプリケーション任せ」、「groonga-httpdでウマウマできるところだけアプリ改修」と実際結構良いことづくめでした。


ウチではGroongaさんは毎回ソースからコンパイルしているので、`make install` した後には `sbin/grroonga-httpd` が出来上がっています( `./configure --enable-groonga-httpd=no` しない限り、一緒にコンパイルされる)

吊るしで立ち上げる時のコンフィグは `etc/groonga/httpd/groonga-httpd.conf` です。
userをmysqlに、groonga_databaseをMroongaのデータファイル($datadir/$schema.mrn) にセットしました。access_logは捨てています(このあたり、rpm版を使うとログローテーションも一緒に入って便利だよって同僚氏は言ってました)


5c5
< user mysql mysql;
---
> user groonga groonga;
18c18
<   groonga_database /data/mroonga_datadir/database_name.mrn;
---
>   groonga_database /usr/local/groonga503/var/lib/groonga/db/db;
27,30c27
<   groonga_database_auto_create off;
<   groonga_log_level NONE;
<   access_log /dev/null;
<
---
>   groonga_database_auto_create on;

あとは `$ sbin/groonga-httpd` と叩くだけで勝手にデーモンになります。
複数台あってロードバランスされているので、死活監視だけして自動再起動とかは特に仕込んでません。


某氏の喜びの声。

一部の全文検索クエリをMroongaからGroongaへ切りかえ

下記のワードは最も効果がある例だが、おおむね0.4秒ほどクエリあたりのレスポンスは改善される。
また、リスト後半に行くにしたがってMySQLのOFFSET,LIMITはパフォーマンスが線形に悪化していくが、Groongaは大きく性能劣化しない。
クローラーがpager=4000 とかリクエストしてきても性能劣化なく応答できる可能性が高い。


某ワードの場合(160万件)
MySQL > カウント = 0.9 sec
MySQL > リスト = 1.2 sec

Groonga > カウント = 0.45 sec
Groonga > リスト = 0.73 sec

オフセット 100万
MySQL > リスト = 6.14 sec
Groonga > 0.75 sec

ちなみにですが…、
現状、見ているページの検索リスト取得と検索結果の総件数取得で2回クエリを発行していますが、groongaは見ているページの検索リスト取得時にデフォルトで総件数も一緒に返ってくるのでクエリ発行回数が1回で済みます。

大成功だったようです。

俺も彼に触発されて groonga-httpd を取り敢えずスレーブに入れてみたクチなんですが、簡単な割に効果が高い(こともある)ので、気になったら試してみることをオススメしております。
(参照だけと割り切れば、効果がなければ放ってMroongaに切り戻せば良いだけだし)

明日のMySQL Casualは @meijik さん、Groongaは…おっと、まだ決まっていないようですね?
参加をお待ちしております :)

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